開けた南面には豊かな自然が広がり、森林に接する西面には木々の梢が間近に迫る。北面は遠く浅間山を望む。

Kさま邸は、景色に恵まれた敷地である。アプローチとなる東側道路からの目線を上手にカットする一方、南・西・北面からの眺望をいかす設計を心掛けた。三景をもっとも贅沢に味わえる舞台として設置したのが、建物からせり出すように設けた屋根付きテラスである。清涼な空気の中、アウトリビングやアウトダイニングなど家族で心ゆくまで堪能することができる。自然の懐に抱かれたこのテラスとダイニング・キッチン、リビングがひとつの大きな空間としてつながるようオープンな設計とし、インテリアの材質・色などもコーディネイトしている。
また、浅間山の優雅な姿を１階のテラスからだけではなく、どこからでも楽しめるよう開口の位置を工夫。

森のバケーションをゆっくりと過ごせる上質な隠れ家が完成した。

ゆったりと森林浴ができるテラス。Kさまのご要望により、愛用のハンモックを取り付けるフックを設置した。

楽器にも使用される木材であるサペリを床材に採用。その上質な赤褐色に合わせて天井もコーディネイトした。

大きな開口から自然を取り込むリビング。奥に続くライブラリー、寝室でも同じ風景を楽しめる。

森の木々の頭を抜けた爽快なビューを堪能できる２階ゲストルーム。遠景には浅間山を望む。

傾斜地であることを利用し、森の中で浮かんで見えるようにデザインした。